サッカーのアウェーゴールとは?ルールや問題点を解説

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サッカーにおけるホームアンドアウェー戦のトーナメントでは盛んに「アウェーゴール」の重要性が実況で連呼されますよね。

ではこのアウェーゴールとは一体どのようなシステムになっているのでしょうか?

この記事ではサッカーにおけるアウェーゴールのルールと重要性、問題点などを紹介したいと思います。

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アウェーゴールのルールとは?

サッカーにおけるアウェーゴールはホームアンドアウェー戦で行われる試合に適用されるルールです。

ホームアンドアウェーとはトーナメント戦などにおいて1stレグ、2ndレグをそれぞれお互いのホームで合計2戦戦うレギュレーションのことですね。

このホームアンドアウェーにおいて2戦合計のスコアが同じだと勝ち抜けチームを決めにくいためアウェーゴールという制度が適用されています。

ルールは単純で合計スコアが並んだ場合、アウェー側のチームの得点が2倍換算になるという規定です。

ただこのアウェーゴール2倍というのはあくまでそう表記した方が合計スコアが分かりやすいというだけの話で、本来は「同点で並んだ場合、アウェーゴールの数が多い方が勝ち抜ける」と表記した方が正しいニュアンスになります。

現在このアウェーゴールルールが適用されているのは欧州チャンピオンズリーグやアジアチャンピオンズリーグ、ワールドカップ予選のプレーオフなどですね。

サッカーにおいてアウェーの戦いは敵チームの応援やピッチの状態などにおいて不利な状況に陥ることが多く、アウェー側のチームが極めて守備的に試合を進めることが多かったので試合を盛り上げるためこのアウェーゴールというルールができました。

アウェーゴールの例

言葉では若干分かりにくいかと思うので仮の例を踏まえながら解説したいと思います。

例えばレアル・マドリードとバルセロナが欧州チャンピオンズリーグのトーナメントで対戦するとします。

1st レアル・マドリード(ホーム) 2-1 バルセロナ(アウェー

2nd レアル・マドリード(アウェー)0-1 バルセロナ(ホーム)

この場合、両チームの合計スコアはお互いに2-2で並んでいますがバルセロナの方がアウェーゴールを1つ奪っているためアウェーゴールルール適用となり、アウェーゴール数0-1でバルセロナの勝ち上がりとなります。

アウェーゴールの問題点は?

延長戦にも適用される

ただしこのアウェーゴールルールには「いらない」と異論を唱える人も少なくないのです。

まず元FIFA会長ブラッターやアトレティコ・マドリードの監督シメオネの意見は「延長戦にもアウェーゴールが適用されるのはおかしい」という意見です。

2戦合計のアウェーゴール数でも並んだ場合延長戦に突入することになりますが、欧州チャンピオンズリーグなど一部の大会ではこの延長戦にもアウェーゴールルールが適用されます。

上記の通りアウェーゴールは合計スコアで並んだ場合、非常に価値を持つゴールになります。

延長戦は2ndレグに行われることになるので、延長戦に突入した場合2ndレグのアウェー側のチームのみに30分アウェーゴールを狙う時間が追加されるわけです。

仮に延長戦でアウェイゴールを決められてしまった場合、ホーム側のチームが勝ち切るには最低でも2点が必要という困難な事態になってしまいますよね。

これは不公平ではないか?2ndレグをアウェーで挑むチームの方が有利ではないか?という反対意見ですね。

実際に2014-2015シーズンのチャンピオンズリーグ、チェルシー対PSGでは2ndレグで延長戦に突入し、一旦はリードを奪われたアウェーのPSGが114分という土壇場で同点ゴールを決め合計スコアは3-3ながらアウェーゴールの差でPSGが勝ち抜けするという事態が起こりました。

ただし観客の雰囲気などホーム側のアドバンテージも30分延長されることになるので人によって有利不利の意見は分かれるでしょう。

試合展開がガチガチになりがち

アウェーゴールが適用される試合では、1stレグにおいてホーム側のチームが失点すると22ndレグで大変難しい状況になってしまうため試合展開がセーフティかつ守備的な展開になりがちです。

それはそれで締まったゲームになって面白いとは思うのですが、そういった展開が嫌いな人にとってはアウェーゴールは歓迎できるルールではないでしょう。

ドラマを生むアウェーゴール

サッカーのアウェーゴール制度には上記のような問題点こそあるものの、毎年のように悲喜こもごものドラマを生み出すルールであることは間違いないです。

ただし今後は延長戦の時にもアウェーゴールを適用するかどうかは議論になっていくでしょう。

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