サイドバックとはどんなポジションか?役割と求められる動きとは?

※当サイトは記事内にアフィリエイト・アドセンス広告を含む場合があります。

サッカーにおいてサイドを攻守に渡り疾走するサイドバックというポジション。

サイドバックが前線の選手を追い越してチャンスメイクに絡む「オーバーラップ」はサッカー観戦においても盛り上がるポイントですよね。

この記事ではサッカーにおけるサイドバックの役割と必要な能力、そして近年複雑化してきている動きの解説をしたいと思います。

スポンサーリンク

サイドバックとはどのようなポジション?

サイドバックはサッカーのポジションにおいて「ディフェンダー」の位置に入るポジションです。

その名の通り左右のサイド後方に配置される役割であり、イングランドでは「フルバック」、スペインやポルトガル語圏では「ラテラウ」、イタリアでは「テルツィーノ」と呼ばれています。

4-4-2や4-2-3-1など4バックのフォーメーションでサイドバックが置かれます。

サイドバックの主な役割は2つあり、

  • サイドにおける守備
  • サイドからの攻撃

が役割となります。

基本的には後方に構え相手の攻撃を迎撃、攻撃の際は前線の選手を追い越す「オーバーラップ」という動きを行ってサイドの攻撃に幅と深みを加え、チャンスを演出します。

サイドバックに必要な能力は?

スタミナ

ではサイドバックに必要な能力や向いている選手はどういった選手になるのか見ていきましょう。

まずサイドバックの選手にとって絶対的に必要な能力は「スタミナ」です。

上記の通りサイドバックは守備も攻撃も両方やる必要があり、サイドの攻守を一手に担うポジションであるため90分間ピッチを上下動するスタミナが欠かせません。

スタミナの無い選手はサイドバックでプレーすることはできないでしょう。

走力

また「走力」、いわゆる足の速さやスピードといった能力も重要です。

オーバーラップでサイドバックが攻撃に参加する際、スピードがなければ相手のディフェンダーも簡単に守備ができてしまうためですね。実際サイドバックを担当する選手は足の速い選手が多いです。

守備でもスピードは重要です。

サッカーにおいてサイドのプレーヤーというのは相手もドリブル技術の高い選手や足の速い選手が揃っているためそれに対応するためにある程度のスピードはやはり必須になります。

ロングキックの精度

サイドバックの攻撃手段としてメインになるのはサイドからの「クロスボール」になるためロングキックを正確に蹴る能力も必要ですね。

さらにカーブをかける事ができればペナルティエリア手前からのクロスである「アーリークロス」なども戦術に組み込むこともできます。

またサイドバックは基本的に「ディフェンダー」であるため前方へのロングフィードを通す機会も多く、サイドチェンジも頻繁に行うためそういう意味でもロングキックの精度は重要だと言えますね。

判断力

判断力もサイドバックには必須の能力です。

というのもサイドバックはサイドの上下を大きく動くポジションであるため、守備に戻るタイミング、及び攻撃でオーバーラップするタイミングを誤ればポジションに穴を空けてしまうことになるからです。

ポジショニングや動きのタイミングを適切に判断できるかでいいサイドバックか悪いサイドバックかが分かりますね。

近年複雑化し重要性を増すサイドバック

上記のようにサイドバックはフィジカルとキック技術の両方が求められる難しいポジションですが、近年のサッカー界ではさらにその重要性が増し、役割が複雑化してきています。

一昔前のサイドバックは将棋で言うと「香車」であり、スピードとスタミナを活かしてサイドを上下するだけのポジションでした。

実際に元イングランド代表のジェイミー・キャラガーも「サイドバックはセンターバックの出来損ないかウイングの出来損ないのどちらか」という表現を使うほど単純なポジションだったのです。

確かにまだフィジカルや技術の足りない若手がサイドバックで起用されるというシーンは珍しくありませんでしたね。元リバプールのレジェンド、スティーヴン・ジェラードもデビュー当初はサイドバックで出場していました。

しかし近年のサイドバックには上記のような能力の他に中盤でもプレーできるくらいのボールスキルとビルドアップ能力、パスセンスが求められるようになっています。

かのジョゼップ・グアルディオラもサイドバックのプレーセンスを非常に重要視しており、監督として指導したバイエルン・ミュンヘンではミッドフィルダーとしてもプレーできるダビド・アラバをサイドバックに置いたりしています。

こういったミッドフィルダーをサイドバックに置く戦術は「ファルソ・ラテラウ(偽のサイドバック)」と呼ばれ、主にサイドバックが攻撃時にインサイドハーフのポジションに入る事により中盤で数的優位を作ることを目的とされています。

つまり中盤でパスを捌いたり、ボール回しに参加したり、時には縦パスも入れなければならないため「香車」としての仕事だけでなく「」としての役割もサイドバックには要求される時代なのです。

そのため現代サッカーではチーム内で一番うまい選手がサイドバックに置かれることも珍しくなく、重要性は高まるばかりです。

スペイン代表やマンチェスター・シティ、バルセロナ、バイエルン・ミュンヘンなどトップクラスの試合を見る時はサイドバックの動きに注目するとよりサッカーを深く見ることができるでしょう。

世界一のサイドバックは?

では現在世界でもナンバー1のサイドバックは誰になるでしょうか?

前線でもやれるくらいのテクニックを持つブラジル代表のマルセロやダニエウ・アウベスなど様々な名前が挙がるでしょう。

しかし多様化するサイドバックの役割の象徴となるのは上にも名前が出たダビド・アラバだと思います。

最後にバイエルン・ミュンヘンに所属するアラバのプレースタイルに関する動画をシェアしてこの記事を締めることにします。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする